多分、親友への手紙

どうも、久しぶりに後書きます。どうも、尾道太郎です。いよいよ、衆院選も公示され、白熱した選挙戦を展開している広島六区。さあさあ、頑張っていきまっしょい。

で、今回は「尊きモノ達」の後書きです。……この作品は、比較的新しい作品で、まあ、思い入れも結構あったりするのですよ。(伊達に「お勧め」マークつけてません)
去年の秋口に書いた作品で、登場人物8人という大所帯。まとまりの無い、動機やスタンス。ところどころの間の悪さが光る作品です。

登場人物を増やすに当たって、この話を2作に分けるという案もありましたが、それだと、従来の書き方と同じになってしまうので目新しくないと…廃案。
とりあえず、スマート感を出すために、「ほら吹き男爵」のパートと「間抜け面」のパートに分けると言う事はしましたが、失敗しました。

本当は、楽園に対するアプローチの仕方が、この2パートで明確に区別できればと思っていたのですが、それほどの明確さはえられませんでした。
さらには、伏線張りっぱとか、キャラの消化不良とか、いろいろと問題のある作品です。

しかし、思い入れの強さもあいまって、僕自身の評価は結構高いのが事実。ってか、他の駄作が、ダメすぎるのがいけないのだけども……

この作品は、とある友人に「もう一度、一緒に芝居をやろう」という意味を込めて書いたものでした。まあ、結果、芝居をやる事は無かったのですが、今となってはどうでもいいことです。

いろいろと、その時は思うところが僕自身あったんでしょう。振り返ってみれば取るに足らない事を延々考えまわした挙句、書いた作品でした。
結局、僕は「寂しい」という事を思っていたんだと思います。ただ、寂しいとだけ、思っていたんだと思います。

台本を書き終えて、友人に読んでもらいました。
友人は、話題が湿っぽくなるのを嫌がりながら、まあ、この台本を読んでくれました。
「うん、全然ダメだね」と、軽く駄目だしをしてもらった後、そして、軽い馬鹿話をした後……決まって、昔話をしだすのは僕のほうでした。

思い返したらキリがないのは分かっています。分かっていながら、話す僕は、多分滑稽でした。

とか何とか、ひどく思い入れのある作品でしたから、書いているうちからどんどんあてがきみたいになっていきましたね。こいつが、これをやって、こいつがこれをやって……てな風に……

そして、普段やりなれない事をしたもんだから、やっぱりどこか不恰好な作品が出来てしまいました。
初めての長編、初めての8人芝居、初めての4人女、……

それと、初めて意識して誰かを対象に絞って、台本を書きました。今年の正月辺り、また、会えることなら会いましょう。


2005/9/2




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