背中をぐいっと

ここ最近、恋愛からずずいっと遠ざかっております。どうも、尾道太郎です。窓の外から、ラジオ体操が聞こえてきます。部屋は散らかり放題、女っ気ゼロ。

ですが、こんな僕でも、恋愛モノが書けたりするから、作家の素養っていまいち分からん。
今回は、その恋愛モノ「欠片、空き缶、タバコの吸殻」について。

このお話、僕の話の中で一番現実味のある話です。ってか、他のお話は妖精だのアンドロイドだの出てきてるし。

ま、いつもどおり当時の話をするならば、まあ、「これを書いたら告白しよう」と思っていたんですよ。(結局、振られましたが)それに加えて、意気地の無い友人に好きな人が出来てウジウジ悩んでたんで、背中を押す意味でも書き上げたのが、この作品です。…ま、その友人も振られましたけど。

構想の段階で、誕生日を扱う事は決まっていたんですが、後半盛り上がるパターンの話が好きな僕が書くと、ああなっちゃったと……もうこりゃ、クセですな。

キャラについては、グループ化をして比較的シンプルに書こうとしました。「んぼ・きび」の混ぜ返しグループ、「ヤキ・いよ」のまとめ役、「トロ・フク」の主役コンビ。
ってか、本当は、トロたちを主役にするつもりは毛頭なくて、んぼときびが主役のはずだったんですが、当時の心理状況ともあいまって、こうなりました。

で、書き始めたわけですが、どうやら僕は、四人以上の同時並行会話が書けないようです。ってか、キャラ多いと処理しきれねぇ。前・中盤のテンポの悪さは、きっとそのせいです。
台詞量のバランスを無理にとっちゃうんだね;

で、一番の難関は、告白のシーンですよ。本当は、好きって言葉だけで何とかしたかったんですが、いろいろと余計なものがくっついて…
実際の告白で、一番重要なのが「好き」って言葉だと思うから、その言葉の力をしっかりと書きたかったんだけどなぁ…ダメでした。

まあ、それまでの流れがスピード感重視できているので、あまりカットダウンさせたくなかったのもあるんでしょう。…まあ、フェードにしてだらだら引っ張るのもどうかと思うんですが、そこはメリハリのつけ方ですよ。

女3人の書き分けが難しいのも、印象に残っているところです。一番、書きやすい形では書いたんですが、それでもやっぱり難しい。

誰もが、一度は通る、恋と友情…の話になってるんだろうか?

改定版では、前半の一部をショートカット。テンポを帰るまでには至らなかったが、しんどい時間は確実に縮めたと。ある意味卑怯な戦術をとりつつ、物語風味を少しアップさせてみた。

やっぱ、僕は、リアルよりも物語って雰囲気のほうが書きやすいらしい。


2005/8/12




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